福岡県高校新人戦を観た感想

今日はかねがね申しておりましたとおり,
久留米に高校バスケットの福岡県の県大会新人戦を
観戦しにいきました。
雨が降ってて,体育館の中は激寒でした。
以下,「敬称略」で書きますので,ご了承ください。


まず,大濠は,福翔戦。


大濠 116(26−16,29−12,30−11,31−23)
福翔  62と問題なく勝利。


福翔は,それほどメンバーを集めていないだろうに,
そしてサイズもないのですが,毎年毎年良いチームを
作ってこられると思います。
先生も毎試合,声を張り上げて頑張っておられます。
福岡以外の,それほど強くない県なら全国にも出られると
思うのですが,残念ながら福岡には大濠と第一がありますので,
苦しいです。
7番の子のスリーポイントがよく入っていました。


対して,大濠の新チームを初めて観ましたが,
まだまだ発展途上の印象(当たり前ですね。)。
この試合ではスタメン(大下内,大塚,上野,二宮,矢嶋)より,
3Q以降ほとんど出たBチームの得点力が印象に残りました。
下釜,金子,岸など。
特に金子はほとんどシュート入ってたし,
全中制した岸のシュート,アシストのセンスはさすがでした。


次に決勝戦の第一戦。


大濠 84(16−22,17−31,19−31,32−25)
第一 109と敗戦。

1Qは,パスミスが多いながらも,ついて行っていました。
2Qの最初追いつきかけたのですが,僕自身は最大の敗因と思う
ポイントガード大塚の負傷があり大きく離されました。
1Qの途中で,2−1ー2のゾーンディフェンスに替え,
なかなか機能していたのですが,大塚の負傷退場で,
上のディフェンスが相手のシューターにつけなくなり,
ボッコボコにスリーポイントを決められました・・。
多分,狩野にはこのクオーターだけで6本は決められたのでは。
その他にも,9番の和田(?),8番の玉井にも決められたと
思います。14番の山崎も決めたかな。
上のディフェンスが逆に振られ,下のディフェンスはジミーの
スクリーンで出てこられず,ほとんどノーマークでした。


対して,大濠は,長谷川のスリーポイント,上野のシュートが
単発で決まりますが,大塚の穴は大きかったです。
変わりに出てきた下釜(狩野にロングパスをスチールされた後に
アンスポーツマンライクファウル・・。),12番の子(多分1年生
なんですが,名前わかりませんでした。田中?)は機能せず,
結局はポイントガードなしで,上野や矢嶋がボールを運んでいました。


3Qも似たような展開に,前半はファウルトラブルであまり出ていなかった
セネガルも頑張って(ヌロほどはうまくないと思います。),差がつきました。
第一は7番の左利きの子もうまかったです。
13番の園もさすがのターンシュート決めてて,
こりゃ勝てんという感じ。


4Qは,第一が狩野,ジミーという飛車角を下げて,
大濠が上野の活躍で追い上げましたが,2,3Qの差が大き過ぎました。


第一の勝因は,
スリーポイントの正確さ(毎年,毎年,よくもまああれだけ入ると
感心します。どんな練習してるんでしょうか?),
ジミーのリバウンドの強さ,


大濠の敗因は
何より大塚の怪我とその大塚に代わるポイントガードの不在
(下釜や12番よ,祈奮起。)でした。
大塚は特に接触した訳でもなかったと思うのですが,
足首付近を痛め,かなり痛そうで,泣きそうな顔をしていました。
ベンチにもいなくなっていたので,かなり重傷と思います。
「もしやアキレス腱?」とも思いますが,すごいパスを出す,
センスの固まりのような選手なので,早期の復帰を祈ります。
いらん心配だったら何よりなのですが。


明るい材料としては,上野,矢嶋の攻撃力開花。
上野は,中学時代,福岡ナンバーワンと言われていたそうなのですが,
いかんせん大濠は異常に選手層が厚く,昨年のチームまでは
出場機会に恵まれていませんでした。
しかし,やっぱりあの突破力,シュート力は凄いと思います。
また,矢嶋はまだまだ線は細いのですが,背も伸びているようだし,
とてもきれいなシュートフォームを持っていて,かなりのシューターに
なり得る存在と思います。
また,長谷川もスリーをよく決めてました。
昨年から出ている大下内も安心感あるし,
インサイドを任される二宮もジミーやセネガル相手にそこまで
引けを取るようではありませんでした。
元々第一と個々人の能力はそれほど差が無いと思いますので,
チームケミストリーがしっかりして,控えも底上げされて,
また一人一人のリバウンド力がアップすれば(毎年,大濠は,
他の強豪チームと比べるとリバウンドが弱いです・・。なぜ?),
今日のような試合にはならないと思います。
できれば,ジミーよりリバウンドの強い選手が新入生で入って
きませんかね。互角でも良いです。かなり都合の良い希望ですが。


第一は,個々の選手は嫌いではない
(むしろ並里や狩野など,目がハートになるときもあります。)
のですが,やはりセネガルが入ってきた時点で,
チームとしてはいかがなものかという気持ちになってしまいます。
ルールで認められているから良いだろ,との意見には,
逆にルールで認められていれば何をしてもよいのかと
言いたくなります。
そこで大濠には,このような言葉が負け惜しみにならないように,
頑張っていただきたいです。
現に竹野の代は第一にセネガルがいても勝ちましたからね。


さてさて,両チームの次の対戦は2月に鹿児島である
九州大会でしょう(ただし,大濠にはその前におそらく
延岡学園と当たるでしょうから,それをクリアーするという
前提になります。)。
ぜひリベンジしていただきたい。
何より大塚に復活してほしいと思います!


ちなみに女子ですが,決勝の中村対精華は大接戦。
最後残り10秒2点差で精華ボールだったのですが,
バスケット界の上戸彩(by こばやんさん)中村の
7番瀬崎選手がスチールし,そのまま逃げ切りました。


中村が勝ったのですが,精華の11番激ウマでした。
精華は途中でボックスワンなんかやらない方がよかったのでは・・。


長くなりました。