「明治憲法の真実」

こんばんは。


伊藤哲夫さん著の「明治憲法の真実」(致知出版社)読了しました。


いわゆる明治憲法五箇条の御誓文からの流れで制定されたこと,
そして明治憲法が制定されるまでの明治天皇井上毅伊藤博文らを
中心とした奮闘振りが紹介されていました。


現在,日本国憲法改正に関する議論が盛んになっていますが,
明治憲法制定の際に井上毅らが心を砕き,かつ伊藤博文がドイツで
グナイストから説かれたことの1つである,
憲法はその国の歴史沿革を踏まえてつくられなければならないこと」は
今後の憲法改正においても重視されなければならないと思います。
国の成り立ちはそれぞれ違うのに,ヨーロッパやアメリカで醸成された
憲法上の原則に拘泥する必要がどこまであるのかということです。


外国人の地方参政権が議論された際にも感じたのですが,
国というものを何か「無色透明な箱」のように考えてはならないと思います。


今後憲法改正がなされる際にも,日本の国柄,歴史に合致した内容となるよう
しっかり見守っていかなければなりません。
また現行憲法がそれに合致しておらず,国益を損なうのであれば改正を
むしろ積極的に検討すべきとも思います。


著者の伊藤哲夫さんは「教育勅語の真実」も書かれています。
同書も近いうちに入手して読んでみたいと思います。