「破綻」

こんばんは。


昨日今日と猛暑日が続いている福岡,
元気にやれております。


さて,昨日,岡山県のバイオ企業である林原の
会社更生手続について,同社の専務を務められていた
林原靖さんの書かれた「破綻」という本を読みました。


新聞の広告に,会社更生手続の債権者への弁済率が
93%という驚くべき高い率だったという記載があって,
そんな倒産があるの?という驚きから手に取りました。


形式的に「粉飾」があったために会社更生申立に追い込まれたものの,
実質的にはその「粉飾」が何ら会社債権者に実際上は問題を発生されるものではなく,
内実はかなりの優良企業だったということでした。
何とかならないものだったのかな,というのが素直な読後感でした。


逆に,どんなに内実が有料であっても,やはり形式を整えておかなければ,
破綻しているとみなされ手続が進んでいってしまうというケーススタディであると捉えると,
軽微なものであっても手続,形式を馬鹿にすることはできないという
教訓も導き出されるのではないかとも思います。
大変勉強になりました。