東京へ


こんばんは。


昨日は東京にて日弁連
知的財産政策推進本部という委員会に出席してきました。


審議事項は順調に進んでいったのですが,
なぜか報告事項のところで激論になったのが
(拝聴していただけですが。)
すごく楽しかったです。


まだ明確な定義はないようなのですが,
パテントトロールという行為,即ち,
特許権者から使用していない特許権
安く買い集め,
それらの特許権を侵害していると
思われる事業者に対して
「おたくの製品は私が保有している
特許権を侵害しているので,
使用を止めてください。
賠償金も払ってください。」という
警告書を乱発する行為が
特にアメリカで問題視されており
(「トロール」は,
漁法の「トローリング」の「トロール」と
子鬼(?)を意味する「トロール」を
かけているそうです。),
それについて日本の役所も問題にし始め,
特許権の「適正な」行使についての
ガイドラインを作ろうとしているようだ,
ということに対して,
「正当な権利の行使がなぜいかんのだ?」,
「そもそも『知財立国』といって,
知財の活用を促すはずなのに,知財の利用,
行使を萎縮させる効果をもたらすようなことは
おかしい。」,
「日本では問題になりづらい。」として,
特許権の行使に消極的になるのはよくない
というのが先生方のご意見の大勢だったと思います。


委員会が終わってから
弁護士会館の地下の本屋さんに行ってみると,
まさに「パテントトロール対策」を
特集している雑誌がありました。
そのうち問題が広く知られるようになると思います。


今回の東京行きでは
弁護士会館から離れた銀座の路上で
研修所で同じクラスだった方と
ばったり出くわせたり,
友人とお昼一緒に出来たりしたのも
大変良かったです。