「人生生涯小僧のこころ」塩沼亮潤著


2,3日前に買いました表題書籍読了しました
(偉そうに言えるほど難しい,厚い本ではありません。)。


ちょっと前に「致知」に塩沼先生のお話は載って
いましたので大体内容は存じておりました。


塩沼先生は現在は仙台市内のお寺のご住職で
いらっしゃいます。
平成3年から平成11年にかけて奈良の吉野山
高低差1300メートルある山道往復48キロメートルを
徒歩で1日で往復するのを1000日間行うという
大峯千日回峰行を満行されました。
午前0時30分に出発して,午後3時ころ下山されていた
ということです。
往復48キロを1000日ですよ,1000日。
凄まじすぎます。
なお,8年間かかるのは山に入るのが5月3日から
9月22日までに制限されているからです。


平成12年には四無行といって,
「断食,断水,不眠,不臥」を9日間続けるという
これまた難行を満行されました。


このような難行を通して学ばれたことについて,
いつもそのように教えていただくことですが,
何事にも感謝してありのままを受け入れること,
そして人生で起こることに無駄はなく,全て修行と考えて,
謙虚に生きることなどであったということです
(他にも大切なメッセージはたくさんありましたので,
どうぞ読まれてください。)。


最も身につまされましたのは,
奈良にいらっしゃる時代にどうしても受け入れられなかった方が
おられたものの,仙台にお帰りになってから4年後に奈良を
訪れた際には,我を捨てて,その受け入れられなかった方を
受け入れることができたというエピソードでした。


我ながら「この人は苦手だ。」と決めてしまうと,
ずっと苦手なままで放っておいてしまいます。
諦めが良過ぎるのです・・。
また人見知りもしてしまいます。
こんな未熟な私も,努力していつの日か我を捨てて,
どんな方でも受け入れて自然体で接することができるように
なりたいものです。


皆々様方どうぞよろしくお願い致します。