致知6月号

連休明けの初日,事務所で定期購読しています
致知の6月号が配達されてきました。
毎月大変楽しみにしております。


そのさわりを読んで印象に残った箇所を紹介します。


まずは,共に丁稚奉公から身を立てられ,
フラワーショップを創業された山田祐也さんと
靴下の卸売業を創業された越智直正さんの対談です。


山田さんも越智さんも故郷を離れて住込みで働いて
苦労されたのですが,特に山田さんの雇い先の花屋さんがすごくて
「休みは1回もやれない,給料も1銭も出せない,それでも
よければ仕込んでやる。」と言われて,実際にその条件で
頑張られた,そしてそこに6年いて独立するときも,
「30万円くらいは退職金をくれるんじゃないか。」と
思っていたが,「お前は偉かった。」と誉められただけだった
ということです・・。


私から見ると,単に社長がケチだっただけじゃないかと
思うのですが,山田さんは「社長は世間の厳しさを教えて
くれたんだ。」と解釈して,感謝している,ということです。


いやー,偉いです。そんな考え方ができるんだったら,
どんなに辛い職場でも頑張れますね。
山田さんほど偉くはなれないと思いますが,
そのときは「嫌だ」と思わざるを得ないようなことでも
「ありがとう」と言えるようにはなりたいです。


あと,印象に残ったのは,越智さんの
「一所懸命やっていたら,どんな時でも神様がちゃんと
してくれるんじゃないでしょうか。この世のことは何も
心配することはないと思いますよ。」という言葉です。
大事なのは,「一所懸命やったら」というところだと思います。


この対談の後の新井満さん(「千の風になって」)と
相田みつをさんの息子さんの相田一人さんの対談でも,
新井さんが「若い頃は憂鬱だった。なぜ若い頃が憂鬱かと言うと,
先が見えないからである。そうすると不安にならざるを得ない。
だんだん年を取ってくると,経験により先に何が起こるかが
わかってくるので,憂鬱になる必要もなくなる。」と仰っていて,
これも「一所懸命やったら」「神様が助けてくれる」ということを
経験できた人ならではの言葉なのかなと思いました
(単に「AならB」ということがわかったということだけ
かもしれませんが。)。


また,こちらの対談でも起こったことを受け入れることの重要性を
お二人とも説かれていて,山田さんが(ケチな)社長に「ありがとう」と
感じられたことと共通していると思います。


以上要するに,
大切なのは「一所懸命頑張ること」,それによって運も開ける,
そして起こったことはありのまま受け入れることが重要である,
ということなのでしょう。


読書感想文でございました。